インドを訪れると、
「それは不浄だからやめたほうがいい」
という言葉をよく耳にします。
ヒンドゥー教では、善悪よりも「清浄/不浄」 が行動基準になる場面が多く、それは信仰心の有無に関係なく、生活習慣として共有されています。
この記事では、ヒンドゥー教徒が特に気にする「不浄とされる代表的な行動」を体系的に整理します。
ヒンドゥー教における「不浄(アシュッダ)」とは?
不浄とは「汚い」という意味ではなく、
- 霊的にふさわしくない
- 神聖さを損なう状態
- 儀礼・祈りから遠ざかる行為
を指します。
👉 この考え方は
【完全保存版】インドで絶対にやってはいけないNG行為15選|宗教・食事・マナー編
の根本思想にもなっています。
ヒンドゥー教徒にとって不浄とされる行動一覧
① 左手で食べる・渡す・触れる
左手は 排泄・身体処理に使う手 とされ、不浄の象徴です。
- 食事を左手でする
- お金や物を左手で渡す
- 神像や供物に左手で触れる
❌ いずれも強い違和感を与えます。
👉 深掘り:【決定版】インドで左手が“不浄”とされる理由|ヒンドゥー教・衛生・歴史から完全解説
② 足で触る・足を向ける
足は身体の中で最も低く、不浄な部位です。
- 本・神像・人に足が当たる
- 足裏を相手に向けて座る
- 寺院で足を伸ばす
してしまった場合、軽く触れて謝罪のジェスチャーをするのが一般的です。
③ 食事中に不浄な話題・行動をする
食事は「神からの恵み」に近い位置づけです。
- トイレ・死・病気の話
- 途中で立ち歩く
- 食べ物を粗末に扱う
👉 食のタブー全体像は
【完全保存版】インドで食べてはいけないもの一覧|宗教別(ヒンドゥー・イスラム・ジャイナ)に徹底解説
とセットで理解すると整理しやすくなります。
④ 不浄な状態で祈り・寺院に入る
以下は「一時的な不浄状態」とされます。
- 排泄直後
- 入浴前
- 出産・死に関わる直後
この状態で祈ることは避け、水で身体を清めるのが基本です。
👉 関連:インドの寺院で靴を脱ぐ理由|宗教的清浄観を深掘り解説
⑤ 色・服装による不浄認識
行動だけでなく「見た目」も重要です。
- 黒:不吉・否定的
- 白:死・喪
- 派手すぎる赤:場違い
👉 詳細は
インドで避けるべき“色のタブー”|黒・白・赤はNG?宗教と場面別に徹底解説
で整理しています。
不浄行動をしてしまったらどうする?
外国人の場合、悪意がなければ強く非難されることは少ないです。
- すぐに謝る
- 行動を改める
- 笑って誤魔化さない
この3点を守れば、多くの場合は問題ありません。
まとめ|「不浄」はマナーではなく世界観
- 不浄=宗教的距離感
- 善悪ではなく「ふさわしさ」の判断
- 日常の細部にまで浸透している
ヒンドゥー教社会では、「正しい行動」よりも「清浄な状態」 が重視されます。
