なぜベトナム人は外食や屋台を好むのか?その理由

ベトナムの街を歩くと、朝から晩まで屋台や食堂がにぎわっている。

自炊が当たり前の国も多い中で、なぜ ベトナム では外食や屋台が日常の一部として定着しているのだろうか。

それは「料理をしない」からではなく、家庭料理と外食の役割分担がはっきりしているからである。


家庭料理と外食は「競合」ではない

家で作らない料理を外で食べる

ベトナムでは、

  • フォー
  • ブン
  • スープ麺

など、手間のかかる料理は外で食べるものという認識が強い。

家庭では、簡単な炒め物や煮物が中心になる。

外食は生活を補う存在

外食は贅沢ではなく、家庭料理を補完する日常インフラとして機能している。


朝が早く、家で作る余裕がない

一日の始まりが早い社会

ベトナムでは、仕事や市場、学校など、一日が早く始まる。

朝食は外で済ませるのが合理的

朝から火を使ってスープを仕込むより、屋台で一杯食べた方が早い。

この合理性が、朝フォー文化と外食習慣を支えている。


屋台の方が安くて安定している

食材の仕入れ効率が高い

屋台や食堂は、同じ料理を大量に作るため、家庭よりコストを抑えやすい。

味が安定している

特定の料理に特化した屋台は、家庭よりも味が安定することも多い。

「家で作るより外で食べた方が確実」

という感覚が成立している。


暑さが調理を避けさせた

家で火を使うのは大変

高温多湿な環境では、調理は体力を消耗する。

特に昼間に火を使うのは大きな負担だ。

外食は体調管理でもある

外で食べることは、単なる便利さだけでなく、暑さを避ける生活の知恵でもあった。


都市構造が屋台を許容している

生活圏と食の距離が近い

ベトナムの都市では、住居と商業が密接に混在している。

家の前に屋台が出る、近所に食堂がある。

「食べに行く」のハードルが低い

数分歩けば食事ができる環境が、外食を特別な行為にしなかった。


外食でも「孤食」にならない

会話と食事がセット

屋台や食堂では、自然と会話が生まれる。

食事は、栄養補給だけでなく人との接点でもある。

家族単位での利用も多い

外食=一人というわけではなく、家族で屋台に行くことも日常的だ。


なぜ外食が日常なのか(まとめ)

ベトナムで外食や屋台が日常化した理由は、

  • 家庭料理との明確な役割分担
  • 朝が早い生活リズム
  • 屋台のコストと味の安定性
  • 暑さを避けるための工夫
  • 都市構造と生活動線
  • 食事を共有する社会性

といった要素が重なった結果である。

ベトナムの外食文化は、怠けではなく、合理的な生活設計なのである。


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