インドネシアでは、「何時に昼ごはん?」と聞いても、はっきりした答えが返ってこないことが多い。
- 11時に食べる人もいれば
- 14時に食べる人もいる
- 夕食も時間がばらばら
日本のように、食事時間が固定されていない。
なぜ インドネシア では、食事時間がこれほど不規則なのだろうか。
結論:食事は「時間」ではなく「タイミング」で決まる
時計より生活の流れが優先
インドネシアでは、
- ○時に食べる
- 全員一斉に食べる
という発想が弱い。
代わりに、
- お腹が空いた
- 仕事の区切り
- 屋台が開いている
- 祈りが終わった
といった生活の節目で食事が発生する。
祈りの時間が一日の軸になる
イスラム教は一日5回の礼拝が基本
多くのインドネシア人は、イスラム教徒だ。
イスラム教では、
- 一日5回の礼拝
- 時刻は太陽の動きで変わる
このため、
毎日まったく同じ時間割にならない。
食事は祈りの「前後」に配置される
食事は、
- 礼拝の前
- 礼拝の後
どちらかに組み込まれる。
結果として、
- 昼食が11時の日もあれば
- 14時の日もある
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屋台文化が「好きな時に食べる」を可能にした
食堂が常に開いている
インドネシアでは、
- 屋台
- 食堂(ワルン)
が一日中どこかで開いている。
- 決まった食事時間に行く必要がない
- 食べたい時に食べられる
この環境が、
時間固定の必要性を消した。
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暑さが「一気に食べる」文化を壊した
食欲は時間通りに来ない
高温多湿の気候では、
- 正午に食欲がない
- 暑い時間帯は避けたい
ことも多い。
そのため、
- 少し遅らせる
- 涼しくなってから食べる
といった調整が普通になる。
「三食きっちり」という発想がない
食事回数も柔軟
インドネシアでは、
- 軽食を何回か取る
- がっつり食べるのは1〜2回
という人も多い。
屋台文化では、
- 少量注文
- 持ち帰り
- 間食的食事
が可能だ。
ラマダンが「時間可変」をさらに強化
断食月の経験が生活に残る
ラマダンでは、
- 日中は食べない
- 夜に食べる
という生活を、毎年1か月行う。
この経験が、
- 食事時間は動かせる
- 体は順応できる
という感覚を社会全体に定着させた。
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日本人が誤解しやすいポイント
不規則=だらしない、ではない
日本では、
- 時間厳守
- 生活リズム固定
が美徳とされる。
しかしインドネシアでは、
- 生活に合わせて調整
- 柔軟に動く
ことが合理的とされる。
なぜ食事時間が不規則なのか(まとめ)
インドネシアで食事時間が不規則な理由は、
- 祈りの時間が生活の軸
- 屋台がいつでも利用できる
- 暑さで食欲が変動する
- 三食固定の発想がない
- ラマダン経験が定着している
食事は、
「何時か」ではなく
「今が適切か」で決まる。
それが、インドネシアの生活リズムなのである。
